










内容紹介
■和歌山県海南市で棕櫚箒や山椒など地元特産品を扱う山本勝之助商店の写真集です。
■江戸末期に建てられ、明治時代に山本勝之助(山本勝之助商店の創業者)が改築して以来、 ほとんど手を付けず、当時の商店のたたずまいを残しています。勝之助のひ孫たちが写真家 中島悟氏に依頼して数年前から撮りためてきたものの中から、選りすぐりの写真を集めました。
■日本の古い木造建築に興味のある外国人にも分かるよう、説明文に英訳を付けています。

■全72ページ、ハードカバー
■価格 2,500円+税
■2017年1月1日 初版発行
■発行者 山本勝之助商店 TEL 073-487-0001
http://yamamotokatsunosuke.com/
■価格 2,500円+税
■写真家プロフィール

■発行者からのメッセージ(写真集刊行にあたって)
海南市から世界遺産「高野山」に通る街道を龍部池から少し東に行くと、道幅が急に狭くなり歴史ある木造建物が並ぶ街並みが現れます。その中の、青石の石塀が印象的な木造三階建の建物が山本勝之助商店です。
私たちの曽祖父勝之助が山椒や棕櫚などの地域特産品の商いで成功し、江戸時代からの先祖代々の母屋を改築し現在のたたずまいに仕立てました。明治、大正、昭和と時代は流れ、さらに平成の時代となった今でも、百年以上前の当時の姿をとどめています。
私たちはこの家に生まれ育ちました。子供のころの思い出がいっぱい詰まったこの家を後世に残したいとの思いから、十年前に国の登録文化財に登録しましたが、木造建築ゆえいつかは朽ちていく定めとの覚悟も必要です。
この家が美しくあるうちに、その姿をとどめておこうと、写真家中島悟氏にお願いして数年間にわたり少しづつ写真を撮りためていましたが、この度それらをまとめた写真集を刊行することと致しました。浄瑠璃をはじめとする多彩な趣味を有した勝之助らしさが建物や襖や欄間、屏風、座卓、調度品などの細部に現れた美しい写真の数々をご覧ください。